有名な歌詞を知って聴く

久高 諒也公開日:更新日:

おわらの歌詞数

八尾よいとこ おわらの本場
二百十日を オワラ 出て踊る
唄の町だよ 八尾の町は
唄で糸とる オワラ 桑もつむ
竹になりたや 茶の湯座敷の
ひしゃくの柄の竹に
いとし殿御に持たれて 汲まれて
一口 オワラ 呑まれたや

おわらの歌詞数は大変膨大です。「八尾おわら資料館」には明治10年以前の歌詞55首を含む、明治から1928年(昭和3年)以前の「古謡」、それ以降から2009年(平成21年)までの懸賞募集当選歌などの「新作おわら」が整理保管されており、その数は3,070首に及ぶんだとか。

おわらの歌詞の基本は他の民謡と同じく七、七、七、五の26文字で形成されています。そして最後の5文字の前に必ず「オワラ」と入ります。

現在のおわらの唄い方を創ったと言われるのは名手江尻豊治。

昭和5年に出版された句集「二百十日」の序文には、三味線を従えて町を流す江尻豊治の声に、夜12時頃に200人近い聴衆がいたと記されています。

ここで紹介する唄は、おわら風の盆の行事運営委員会のパンフレットでも紹介されている歌です。おわらの歴史やおわらの本場、唄の町としての矜持が感じられる歌詞です。

八尾四季

昭和3年、八尾を訪れた当時の有名歌人、小杉放菴が地元の医師・川崎順二との交友から創作した民謡越中おわらの歌詞「八尾四季」も有名です。

春

ゆらぐ釣橋 手に手を取りて
渡る井田川 オワラ 春の風

夏

富山あたりか あの燈火は
飛んでゆきたや オワラ 灯とり虫

秋

八尾坂道 わかれて来れば
露か時雨か オワラ はらはらと

冬

若しや来るかと 窓押しあけて
見れば立山 オワラ 雪ばかり

越中おわら「八尾四季」
作詞:小杉放菴